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2010年03月03日

フェニックス・オフィスの学習合宿

フェニックス・オフィスの黒澤義巳さんによる,
沖縄初の学習合宿に行ってきました.

フェニックス・オフィスの学習合宿

基本的に土・日の二日間,ずーっと勉強です.
これだけ聞いたら,「何だそりゃ?」と思うかもしれませんが,
それでも,今まで50回以上おこなってきた合宿で,90%以上の子どもたちが,
「楽しかった」「また来たい」と言っているのには,ワケがあります.

この合宿でするのは,基本的に学校ですることの「予習」です.
でも,なぜ予習をするのでしょうか?
それは,学校というシステムの中での時間を有意義に使うためです.

現代において,子どもたちは,相当な時間を,学校という組織のなかで過ごします.
そして,その中でも,かなりの時間を,授業に費やしています.
この時間を無駄に過ごすのは,あまりにももったいない!

僕も経験があるのですが,
予習をせずに授業に挑むと,
大体の場合は目的なしに聞くので.
何も吸収できないままに授業が終わってしまいます.
それに比べて,予習をしておくと,
「予習で分からなかったところを聴く」という目的意識を持てるので,
とても有意義に時間を過ごすことができます.
なによりも,こっちの方が,断然楽しい!

しかし,子どもたちに「予習しなさい」といっても聞きませんよね.
そこが,黒澤先生のうまいところです.
この合宿では,子供たちが「予習」のやり方を体で覚えられるようになっています.

先生が関わるのは,子どもが助けてほしいと言ってきた時だけ.
基本的に,先生は見守るだけで,必要なときにだけ助けるというスタンスです.
ここらへんは,サドベリーと同じですね.

黒澤先生は,「すくすくと子供が育つ環境作り」を目指しているのだそうです.
この合宿は,子どもたちが「問題解決能力」と「自己決断能力」をつけるためのもので,
勉強するためのものではありません.
あくまで,勉強により,生きる力をつけるためのものです.

さすがは,黒澤さん,とっても考えてあります.

アメリカでとられた統計によると,9割以上の人たちが,「もっといろんなことに挑戦しておけばよかったなぁ」と後悔しながら亡くなるのだそうです.
この9割の中に,勉強がとってもできたという人は,きっと沢山含まれているでしょう.
でも,ほんとうに生きる力がある人はほとんど含まれていないのではないでしょうか.
そこに,黒澤先生が合宿で提供するものの本質があります.

学校の授業をうまく利用して,
生きる力をつける糧にするというスタンス.
とっても同感です.

黒澤先生,一緒にお話していただき,ありがとうございました.
またの来沖を楽しみにしてます.

フェニックス・オフィス
学習合宿 in 沖縄



Posted by makomako at 00:54│Comments(1)
この記事へのコメント
すごい
Posted by RIN at 2011年12月23日 17:12
 
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